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社会人留学の準備・手続きまとめ! 学生留学より大変なポイントは?

海外留学がポピュラーになってきている昨今、社会人になってからスキルアップやキャリアアップ、キャリアチェンジ、はたまたリフレッシュのために留学に行く人が増えています。しかし、社会人だからこそ直面する困難や必要な手続きなどが多いのは事実です。筆者自身、20代の後半・社会人6年目にして留学を決意しましたが色々と苦労し、学生時代に留学しておくべきだったと今でも思っています。
では、社会人の留学で必要な準備とはどのようなものでしょうか。こちらの記事では、自分自身の経験をもとに、社会人留学で必要な準備や手続きと、大学生の場合はどうすればよいかについてご紹介します。

休職・退職手続き

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勤めている会社を休職するのか退職するのかということは、社会人留学において最も重要でリスクがある判断です。どちらを選ぶべきかは、留学期間やお仕事の内容、そして会社の方針で決まります。いずれにせよ、留学直前になって伝えることはマナー違反ですので、休職する場合は上司に半年以上前から相談し、退職する場合は3カ月以上前に伝えるようにしたほうがよいでしょう。

しかし、事前に伝えておいても、会社の都合によってはご自身の希望通りには留学をスタートできないこともあります。半年間や1年間といった長期で留学する場合、休職を選択するのは難しいでしょう。また、1ヶ月の短期留学であっても、一般企業にお勤めの人は休みを取ることは難しいと思われます。筆者の留学先の知り合った知人の中には、2年間休職してワーキングホリデーをしていた人(その人は看護師でした)がいましたが、そういう人は稀です。かくいう私は、半年の留学ということで休職の打診をしましたが、最終的に退職という結果となりました。

大学生の場合、社会人にとって最もリスクとなる「職を失う」ということはありません(アルバイトは辞めなければならないかもしれませんが)。短期留学の場合は夏休みや春休みの長期休暇を利用できますし、半年や1年の長期留学の場合は休学することができます。これは、大学生のうちに留学することの最大のメリットと言っても過言ではありません。

留学先・学校探し、学校申込み

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留学先の学校は、インターネットで調べることができます。多くの留学エージェントが日本語のウェブサイトで情報提供をしているので、それらを参考にして学校を絞り込むと良いでしょう。また、学校の公式ホームページもありますので(学校によっては日本語のページもあります)、参考にしてみるとよいでしょう。興味のある学校が絞れてきたら留学エージェントに相談します。また、留学について分からないことがあれば、留学説明会に参加したり、エージェントとカウンセリングを行うことも可能です。学校の申し込みについては、エージェントに任せておけば滞りなく進めてもらえます。

社会人の留学先手配のネックは忙しさです。情報収集は仕事の合間や休みの日に行わなければなりません。説明会の参加やエージェントとの面談も、時間が合わなければ難しいでしょう。専門のビジネスプログラムなど、入学するコースによっては事前に語学力の証明も必要なので、試験を受けなければなりません(英語の場合、TOEICは英語のレベルの証明として認められないことが多く、TOEFLやIELTSといったテストのスコアが必要です)。しかし、申し込みに関しては無料でサポートしてくれるエージェントが多いので、それらを利用して効率よく準備を進めることをおすすめします。一方、大学生は授業やサークル、バイトが忙しいといえど、社会人よりは都合がつきやすいことが利点です。じっくりと学校を選び、相談する余裕がありますので、納得のいくまで留学先を検討することができます。



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パスポート、ビザの申請

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パスポートを申請するパスポートセンターは土日も営業している場合があります。パスポートは申請から約1週間で発行されます。問題はビザの申請です。ビザの申請方法は国やビザの内容によって異なりますが、場合によっては健康診断や大使館での面接が必要です。健康診断に関しては、指定の病院が決められている国もあり、病院の数もそれほど多くはないため注意が必要です。特に、地方にお住まいの人は都市部まで出てこなければならないことがあります。大使館での面接に関しても、基本的には平日に行かなければなりません。仕事を休む必要がある場合、少々面倒になるでしょう。

一方で大学生なら、先に述べたように多少の融通が利きますから、ビザの申請も滞りなく進めることができると思います。



役所での手続き

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退職後に長期で留学する場合は、いくつかの役所手続きが必要となります。以下では、一般的な手続きをご紹介いたします。
※手続きの方法や、やらなければならない手続きは、自治体やご自身の状況により異なります。詳しくは、お住まいの自治体の窓口にご相談ください







国民健康保険の加入

退職して留学する場合、いままでの保険から国民健康保険に切り替える必要があります。会社から書類が発行されますので、それを持って役所で手続きしましょう。後に紹介する海外転出届を出す場合、国民健康保険は転出の日から失効しますが、健康保険に入っていない状態は非常に危険なので、たとえ短期間でも退職から出発まで日にちがある場合は国民健康保険に加入しましょう。大学生の場合、健康保険は親の扶養で加入している場合がほとんどですので、特に手続きは必要ありません。



年金の手続き

退職する場合は、厚生年金から国民年金への切り替えが必要です。切り替えは年金手帳、印鑑、会社から発行される書類を役所に持参して行います。年金に関しては、海外転出届を出しても任意継続ができます。将来的に海外に居住する場合を除き、年金は継続加入しておくことをおすすめします。大学生の場合は、年金を支払う年齢に達していない人や学生納付特例制度によって納付が猶予されている人が多いと思いますので、特に手続きをする必要はありません。



失業保険の手続き

いくつかの条件がありますが、多くの場合退職した人は失業保険から給付金が受け取れます。ただし、給付金は本人調査、雇用保険受給説明会の参加などで、実際に給付されるのは手続きを行ってから約1か月後になります。また、月2回の求職活動をしていない場合、給付金はもらえません。そうなると、当然留学中には給付金を受け取れないことになります。せっかく雇用保険を払ってきたのにこれはかなり損ですが、留学のタイミングによってはお金はもらえないことを覚えておいてください。



海外転出届の提出

長期で日本を離れる場合は、海外転出届を出していくことをおすすめします。理由は税金対策です。まず、住民税は、1月1日時点で住民票がある地方自治体に、その年の6月から翌年の5月まで支払う必要があります。そのため、退職した年は支払わなければなりませんが、海外転出届を出した状態で留学し、年をまたいだ場合は住民税を支払う必要がなくなります。

また、海外転出届を出すと国民健康保険の保険料も払う必要がなくなります。保険料は月単位で支払いが発生しますが、こちらの場合は保険から脱退した月から支払い義務がなくなります。健康保険から脱退することになりますが、海外旅行保険に加入した状態で渡航されるのであれば問題はないでしょう。大学生の場合は、アルバイトのお給料の金額によりますが一般的には住民税は支払っていないので、転出届を出す必要はありません。

語学の勉強

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語学留学、専門留学、大学留学に関わらず、渡航先の言葉を勉強することは必須です。しかしながら、社会人だとなかなか勉強の時間が取れないのも事実です。筆者の場合、退職の前日まで忙しかったので通勤電車の中で英語力を少しでも上げるために必死でリスニングの勉強をしました。

大学生の場合、忙しい人も多いかとは思いますが、勉強の時間も環境も確保しやすいでしょう。特に、大学の図書館が利用できるのは大きなメリットです。図書館に語学関連のテキストやメディア視聴ができる環境があるのであれば、それらをフルに活用してください。また、長期的に見るのであれば、大学で開講されている英語の授業を取ることもできます。

その他の準備

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上記で紹介した以外で、留学前にやらなければならないことは以下のようなものがあります。









仕事の引継ぎ

休職するにしろ退職するにしろ、仕事の引継ぎはしっかりやっていくのが一社会人としてのマナーです。必要な書類の作成や後任の指導などをしっかり行い、職場に迷惑が掛からないようにしましょう。



引っ越し、住所変更手続き

準備だけでなく、荷物をどこに預けておくかなども決めなければなりません。また、住所変更の手続きも必要となります。郵便物が届くことを考えると、住所は実家に変更しておくのが無難です。



留学中の滞在先手配

学校が滞在先を手配してくれたり、エージェントにお願いする場合は大丈夫ですが、そうでない場合は自分で探す必要があります。シェアハウスに滞在したい方は、現地の情報サイトを活用しましょう。



航空券入手

早ければ早いほど、お得なチケットが手に入ります。ただし、ビザが必要な留学を検討されている場合、学校のお手配や滞在先の手配に条件がある場合がありますので、相談する留学エージェントの指示に従って購入手続きを進めましょう。



海外旅行保険加入

仮に職場の保険や国民健康保険に加入し続けるとしても、海外旅行保険の加入はしておきましょう。海外旅行保険に加入していれば、多くの場合キャッシュレス(即時支払いなし)で病院へ行くことができます。また、クレジットカード付帯の保険は補償内容のチェックに時間がかかってすぐに病院にかかれなかったり、補償内容が充実していなかったり、条件を満たしていないために補償が発生しないことがありますのでおすすめできません。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?このように、社会人留学にはやらなければならないことや解決しなければならない問題が数多くあります。とはいえ、留学すること自体はすばらしいことですし、きっとご自身の糧になることです。また、社会人の場合は留学に使えるお金が多いので、自分の学びたいことに対して質の高い教育を受けることができるでしょう。しかし、やはり大学時代に留学することと比べると、社会人留学は難しいと言わざるをえません。



また、大学生の留学には
・長期休みがとりやすい
・留学準備をする時間がとりやすい
・英語を勉強する環境がある場合が多い
・役所での手続きがほとんど必要ない
といったメリットがあります。



もし、あなたが今学生で、いつか機会があれば留学したいと考えているとしたら、その「いつか」は「今」です。大学時代の留学は社会人留学よりもハードルが低いだけではありません。就職の前に違う文化や価値観に触れて海外生活をすることが、今後どのような道に進むべきなのかのヒントになるかもしれません。ぜひ、自由が効く「今」を逃さずに、留学にチャレンジしてみてください!



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